阪神糸井が2試合連続のタイムリーだ。2番上本の右前適時打でリードを4点とした7回1死一、二塁の場面。中日大野の初球、外角の131キロを狙い打ち。打球は左翼手工藤の頭を越えてダメ押しの2点適時二塁打となった。自らの一打で点差を広げ、死球を受けて交代した2日広島戦(マツダ)以外では移籍後初めて、試合中にベンチに退いた。

 前日27日のDeNA戦で甲子園初タイムリーをマーク。その勢いのまま、この日も得点を呼んだ。初回にも1死一塁からチャンスを拡大する右前打を放っており、これで今季7度目のマルチ安打だ。

 「超人」は痛みもつらさも顔に出さない。キャンプ直前に右膝痛を発症。しっかりと開幕に合わせたが、現在も足には予防の意味もあってテーピングを施している。この日は4回に右脇腹付近に死球を受けたが、表情を変えず一塁へ歩いた。2安打2打点の活躍で打率も3割4厘と3割台に復帰。試合後は「良かったね。続けていきたい」と冷静に話した。