6年ぶりに日本球界に復帰したソフトバンク川崎宗則内野手(35)がオリックス戦(京セラドーム大阪)に1軍昇格即「1番二塁」で先発出場し、チームに勝利を運んできた。

 ◆ムネリンとっておきメモ ホークス復帰から約1カ月。川崎はこれまでプレーしてきた2軍でも「野球を楽しむ」というムネイズムを貫いてきた。10歳以上年の離れた後輩にも積極的に声を掛けて盛り上げ、いい打球やいい守備を目にすると、手をたたいて褒めまくる。不振に陥っている選手には自ら声を掛け、相談にも乗った。2軍では4割5分近い打率を残してきたが、兄貴分としての存在感はそれ以上にあった。

 22日には田中、曽根、栗原、黒瀬、谷川原を連れてヤフオクドームで楽天戦を観戦。7回にはスタンドのファンとともにジェット風船を飛ばし、心から野球を楽しんだ。「米国では僕は地獄を見てきた。残りいっぱい楽しみたい」。

 米国での5年間をへて、野球を楽しもうという思いをより強めて日本に戻ってきた川崎。そんな純粋な姿勢がチームに好影響をもたらし、この日の勝利を呼び込んだのだろう。【ソフトバンク担当=福岡吉央】