西武秋山翔吾外野手（２８）が大量得点を演出した。３番浅村が７打点を挙げたが、辻監督は「もちろん浅村は素晴らしいけど、今日は秋山。やっぱり野球は１番打者だね」と激賞した。

　１回は先頭打者として、オリックス先発西相手にフルカウントまで持ち込んだ上で、中堅左を破る二塁打。源田の犠打で三塁に進み、浅村の右犠飛でホームを踏んだ。「今日は雄星で、そうは点は取られない。１点、１点で十分だと思った」という指揮官の青写真通り、チームにきっちりと先制点をもたらした。

　３回の第２打席は、一塁に炭谷がいる形で西の警戒を誘い、四球でチャンスを拡大。浅村の２点適時打で生還した。さらに５回は先頭打者として右前打で出塁。源田の右前打で三塁まで進んでプレッシャーをかけ、浅村の３ランを呼び込んだ。

　８回の第５打席も右前打で出塁し、浅村の遊ゴロの間に生還。「走者をかえす打者の方が、特殊な配球をされるので難しいと思う」と謙遜するが、塁上でも相手投手に圧力をかけて配球を制限する、リードオフマンとして理想的な働きだった。浅村も「今日は１、２番。それに尽きます」と、全打席で打点を挙げた自らの活躍を置いて、秋山をたたえた。【塩畑大輔】