日本ハム近藤が偉業へ向けて突き進んでいる。1点を追う3回2死一、二塁の場面で中前適時打を放つなど、7回にも左翼線二塁打でこの日も複数安打をマーク。シーズンの4分の1にあたる36試合を消化し、打率は4割3分3厘と高いレベルを維持している。「打率は上がったり下がったりするもの。安打数にこだわって、1日1本の気持ちでやっていきたい」と見据えた。

 今月5日のオリックス戦で右膝に死球を受け、2試合に欠場した。万全ではない中での出場が続くが、栗山監督は「その集中がいい方向にいっている」。不安を抱えるからこそ、1打席を大切にとらえる。四死球はリーグトップの35個。ボールの見極めが、好成績につながっている。

 日本のプロ野球で4割打者は0。96試合目まで4割をキープした89年のクロマティが“最長不倒”。チームも5月は9勝2敗と上り調子で、近藤は「最高の形で(試合に)入れるように、しっかり準備していきたい」。連覇とともに、歴史的な秋にする。