阪神が14日、3シーズンぶりとなる2桁貯金に到達した。悲願Vへ独走態勢突入をうかがうが、好調の理由を昨季のデータと比較して探ってみた。

 阪神の快進撃を支えているのは、リリーフ陣の活躍も大きい。昨季と今季のチーム34試合消化時点の成績をみると、救援陣全体の防御率は16年3・12→17年2・10と1点以上良化している。昨季は11人の投手で4勝3敗8セーブ、4ホールドだったが、今季は8人で8勝3敗16セーブ、31ホールドと大きく上回っている。今季飛躍した桑原(防御率1・08)の活躍も目立つ。

 昨季と比べ激増したのはホールド数。ホールドは自軍がリードもしくは同点の場面で登板し、リードを保つか同点のまま降板すると記録される。昨季はドリスが2、マテオ、高橋の各1だったが、今季は中継ぎに働き場所を移したマテオが12、桑原が8、高橋6など6人がホールドをマーク。31ホールドは、セ・リーグではDeNAの46に次いで多い。先発からバトンを受けた中継ぎ陣がきっちりつなぎ、最後はリーグ最多15セーブのドリスが抑える形が、数字にも反映されている。