オリックスの新外国人クリス・マレーロ外野手(28)の来日1号アーチは、極めて珍しい本塁踏み忘れによって「幻」となってしまった。

 シーズン途中の緊急補強によってこの日1軍昇格した助っ人は、1点を追う5回無死一塁から左中間席へ運んだ。喜び勇んでダイヤモンドを1周したが、その後に中日から本塁ベースを踏んでいないとアピール。一塁塁審の吉本は「マレーロ選手が本塁を空過し、その後アピールがあったので得点は1点とします」と場内に説明。記録は三塁打となった。打ったマレーロはもちろん、審判に説明を求めた福良監督も何とも複雑な表情だった。