ソフトバンク工藤監督が千賀を開幕投手に指名したことを明かした。15日に本人に伝えた。育成出身では初の大役。昨季13勝で勝率1位のタイトルを獲得した右腕に「もうワンランク上の投手になってもらいたい。ローテを崩さず、フルに千賀の力を出せればチームは優勝できると思っている」と、2年連続日本一への先導役を託した。

 千賀も「率直にうれしかった。1年間任されている意味もある。いいスタートを切れるように」と喜んだ。東浜や和田との争いだったが、やる気に火をつけることこそが狙い。「やる気になればできる性格。前にも24回投げれば24回勝てると話したことがある」。開幕を任せることで、さらに能力を引き出すつもりだ。

 18日の紅白戦では最速154キロを出すなど、調整は順調。3月30日、本拠地でのオリックス戦。千賀がエース道を歩み出す。