今日13日に広島とのオープン戦(マツダ)で先発予定の日本ハム上沢直之投手(24)が、秘密兵器導入へ意気込んだ。前回先発した7日オリックス戦(ほっともっと神戸)の試合前、新加入のブライアン・ロドリゲス投手(26=パドレス3A)からナックルカーブを教わり練習中。実戦で活用できれば、投球の幅はぐっと広がる。

 「投げられる球がたくさんあったほうが、楽しい。フォークボール以外にもう1球、空振りが取れる球があればと思って」。試しに平地で近藤に球筋を見てもらったところ、OKサインが出た。昨季、規定打席到達こそ逃したが、100打席以上に立って打率4割以上を誇った“4割男”が言うのだから間違いない。「あいつが『いい』と言えば、だいたい使えると思う。シチュエーションに余裕がある時に、右打者、左打者、どちらにも投げたい。反応が楽しみ」と笑った。

 故障などもあり、入団7年目で先発ローテーションを1年間守ったのは14年の1度だけ。今季に懸ける思いは強い。今回の登板では今年最長の5イニングほどを投げる予定で「スタートダッシュにつながる投球をしたい」。セ2連覇中の赤ヘル打線を、黙らせる。【中島宙恵】