ロッテ井口資仁監督(44)が、国内FA権の行使を宣言したソフトバンク福田秀平外野手(30)の獲得に乗り出すことを明言した。「うちも手を挙げさせてもらおうと思うし、何とか来てほしい選手の1人」と明かした。

既に参戦を明言した西武に加え、中日、ヤクルトなどが獲得調査の意向を示し、今オフ去就が最も注目される1人。人的補償等のいらないCランクであることに加え、外野だけでなく、一塁や二塁も守れる魅力もある。井口監督が「足もありますし、ここぞっていうときの勝負強さもある」というように、日本シリーズ第2戦では、だめ押し2ランを放ち3年連続の日本一に貢献した。

外野陣は来季、荻野が35歳、清田が34歳、角中も33歳を迎える。今季途中加入のマーティンとは残留交渉を行うが、去就は不透明。チームの層を厚くする意味でも必要不可欠な存在だ。また鳥越ヘッドコーチがソフトバンクの2軍監督時代に指導した縁もある。井口政権3年目の来季、悲願の優勝への必要なピースとして、獲得に乗り出す見込みだ。