今季限りで現役引退した阪神の藤川球児氏(40)が5日、オンラインで行われたファン感謝デーでラストメッセージを送った。

イベントの最後に映像で登場。11月10日に甲子園で行われた自身の引退試合について振り返った。「グラウンドを1周している途中から、だんだん終わりから次の人生の始まりを感じていて」。グラウンドでお辞儀をした際に、こみ上げるものがあったといい、「これは抑えるべきなのか、出すほうが美しいのか考えたんですけど、出しちゃだめだなと思って」と涙をこらえたことを明かした。

22年間の現役生活に終止符を打ち、今後について以前から語っていた「陶芸家」への道の近況を報告。「焼き物を焼いたりとかはしようと思っています。今(アトリエを)建設中ですから。2年後に完成します」。穏やかな表情で、最後はファンへ感謝のメッセージを温かな言葉で送った。

「長い間本当にお世話になりました。コロナのこともあって、今年はファンの皆さんも本当に大変なシーズンだったと思います。私生活でも非常に苦しかったと思います。来年どうなるか分かりませんけれど、コロナが抜けてればいいし、そういう制限のある生活の中で阪神タイガースもまたさらに頑張ってくれると思います。そして僕自身も皆さんに、希望、夢、そういうものを感じてもらえるような2021年度を迎えたいと思いますので、もしよろしければ僕のほうにも興味を持ってもらえるとありがたいと思います。長い間応援、本当にありがとうございました」