広島が、ローテ再編で上位の阪神、巨人たたきに挑む。15日のDeNA戦(マツダスタジアム)が雨天中止。当初18、19日の巨人戦(東京ドーム)先発は大瀬良、森下の並びが想定されていたが、この日先発予定だった九里がスライド登板せず、19日に回る見込み。ここまで週初めの先発を託されていた森下が、21日阪神戦(マツダスタジアム)に回る。盤石の布陣で、上位を猛追する。

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マツダスタジアムに降り注ぐ雨が、試合開始時刻が近づくにつれて勢いを増した。14時の開始予定を30分遅らせて空の様子をうかがうも、30分待たずに雨天中止が決定。それと同時に、首脳陣が先発ローテ再編に着手した。

当初18、19日の巨人戦には、右ふくらはぎの負傷から復活した大瀬良と、中6日の森下の先発を想定していた。だが、この日の先発が流れた九里がスライドせず、巨人戦に回る可能性について、佐々岡監督が「ある」と明言。「今日の雨で調整が大変になるが、しっかり調整してもらいたい」と話した。九里は「行けと言われたところでしっかりと自分のパフォーマンスができるように、ベストな状態に持っていくだけです」と気を引き締めた。

これまで開幕から「火曜日の男」として週初めのカード初戦を任されていた森下が、週末カードの21日阪神戦にポジションを移す。前回7回無失点と好投した12日ヤクルト戦(神宮)で127球と球数を費やしたこともあり、中8日で肩を休ませるメリットもある。阪神戦は森下、高橋昂、床田の並びで臨む見込みだ。

チームは現在、借金4で4位に沈む。21イニング無得点と低調だった打線は、14日DeNA戦では11安打9得点と浮上の兆しを見せてきた。苦戦が続くチームにとって、何より投手キャプテンで精神的支柱の大瀬良の復帰が大きい。悪天候の影響により再編された逆襲ローテで、一気に上位浮上を狙う。【古財稜明】