ロッテの51年ぶりリーグ優勝はならなかった。楽天に敗れ、141試合目にシーズン2位が確定した。

井口資仁監督(46)は「結果として2位でしたけど、選手たちみんな、この1カ月くらいすごいプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います」と粘りの日々をねぎらった。

リリーフとして何度もチームを勝ちに導いた佐々木千隼投手(27)が、8回に決勝打を浴びた。井口監督は「国吉、千隼、益田と勝ちパターンなので、今年1年間本当にしっかりやってくれましたし、たまたまこういう時であって」と責めなかった。

チームスローガン「この1点を、つかみ取る。」の1点が届かなかった。7回、先頭のレアードが安打で出るも、角中が犠打で送れず二塁で憤死。レアードには代走を送らなかった。「今日まで引き分けというのが許されるシチュエーションなので、9回にまたこういう場面で回ってくるというのは想定してましたので」。そのレアードを含む中軸が三者三振で、試合終了になった。

最後の打者は佐藤都志也捕手(23)だった。昨年の最終戦となったCS第2戦でも最後の打者だった。安田尚憲内野手(22)藤原恭大外野手(21)山口航輝内野手(21)らも含め、石垣島キャンプから下半身主導の打撃に取り組んだ。それぞれが好調な時期はあったものの、シーズンを通しての活躍はならず。この日スタメンの安田も3打数無安打に終わった。

井口監督は「本来ならば最終戦まで(優勝争いを)やったら、もっと彼らの肥やしになったかなと思いますけど、こういう悔しさがまた来年しっかりと若い人の成長に。特に、若い選手はこれだけ打席数があって、なかなかまだ結果が出てないところがありますので」とし「そのへんを我々がもう少し、しっかりと尻たたいてやっていけたらなと思います」と常勝軍団への道筋を見すえた。

6日からはCSファーストステージが、本拠地ZOZOマリンで始まる。「調子の上がっていない人も何人かいるので。6日にまた同じ相手とやるので、しっかり調整していきたいなと思います」。3位楽天を退けて、首位オリックスへやり返す。