<阪神2-1横浜>◇13日◇甲子園

 ついにとらえた。阪神がヤクルトと入れ替わり、5月15日以来の3位浮上。ただ、真弓明信監督(56)に会心の笑顔はない。「あまりいい点の取り方じゃない」。

 0-1の4回に鳥谷、金本の連打で無死二、三塁。暴投で同点とし、さらに四球で一、三塁。少し前の阪神なら一気に攻め立てるところだが、併殺崩れの間に1点を勝ち越しただけ。その後は得点できず、下降気味の打線は4戦続けて2点しか奪っていない。「もう少し打線が当たってくれると助かる」と指揮官は苦笑した。

 ブラゼルはまだ2軍で、桜井は1軍に戻ったばかり。この日から赤星が離脱した。故障者続出で「総力戦」が首脳陣の最近の口癖になっている。接戦をものにできたのは「絶対に落とせない気持ちがあったから」と真弓監督。最下位横浜との差が、そこに出た。

 ここからは混戦を抜け出す戦いが始まる。「ここまで来たら順位じゃない。1戦1戦取っていく」と指揮官の表情は厳しさを増した。

 [2009年9月13日22時49分]ソーシャルブックマーク