<慈善試合:ヤクルト6-1広島>◇3日◇神宮

 ヤクルトの新外国人ウラディミール・バレンティン外野手(26)が、2本の本塁打を放つ活躍を見せた。1本目は新人の福井から。低めの速球をすくい上げた。2本目は新守護神のサファテから。高めの速球を大根切りのようにバットを立ててたたいた。新戦力つぶしの打撃で、存在感を示した。オランダ領アンティル出身。地震とは縁遠い国から来た。震災のトラウマか2、3日は精神的にも不安だったという。だが「地震国の日本に来た以上は起こるのはしょうがない。慣れていかないといけない」と自分に言い聞かせて乗り越えた。この日も、堂々とした頼れる助っ人だった。