<西武3-7オリックス>◇8日◇西武ドーム

 オリックスの寺原が、1シーズンの連勝では自己最多となる7連勝で9勝目をマークした。6回3失点の内容に「逆転してくれて感謝としか言いようがない」と苦笑いも交じった。

 中盤は変化球が抜け、四、五回に計3点を失った。それでも六回、味方が2点を奪って逆転。岡田監督からは「あと1回、ゼロで頑張れ」とハッパを掛けられた。「絶対3人で抑えよう」とギアを上げて、力強い直球を連発。最後は149キロで大島を三飛に打ち取って三者凡退に仕留め、主導権を渡さなかった。

 新天地で「初心に帰ってやれている」と語り、かつての輝きを取り戻している。勝ち星はチームトップを独走し、3年ぶり2度目のオールスター出場も決まった。右腕は「チームもいい流れなんで、このまま最後までいけるよう頑張りたい」と充実した表情だった。