プロ野球のセ・リーグは8日、東京都内で臨時理事会を開き、先発投手を事前に告知する「予告先発」を今季から導入することを決めた。パ・リーグとの交流戦を含む144試合で実施される。

 既に導入しているパはクライマックスシリーズ(CS)でも行っているが、セはCSでは実施しない。日本シリーズは従来通り、当該球団同士の判断となる。来季以降も継続する方針で、今季終了後に効果などを検証する。発表はパと同様に試合前日となる。

 セは昨季まで2年連続で観客動員数が減少していることもあり、ファンサービスの一環として予告先発の実施を検討。1日の理事会で議論したが阪神が慎重な姿勢を示し、結論が先送りされていた。

 理事長を務める中日の佐藤良平球団代表は「反対意見はなかった。野球に詳しくない方に情報を提供し、(ファンとの)距離をより近くしたい」と話した。