ソフトバンクの小久保裕紀内野手(40)が14日、今季限りでの現役引退を表明した。この日のロッテ戦終了後に、福岡ヤフードームで会見を開き「僕の中では8月いっぱいで勝負をかけようと思っていたが、それより早く自分の気持ちが固まったということ」などと話した。6月24日に史上41人目の2000安打を達成。その後は成績が振るわず、本塁打も今季2本にとどまっている。

 この日の試合前に王球団会長や秋山幸二監督らに、決意を伝えたという。残り試合に向けては「リーグ3連覇の可能性は十分ある。そこに僕の出せる力を準備したい。チームの力になれる最大の努力をしたい」と話した。

 ◆小久保裕紀(こくぼ・ひろき)1971年(昭46)10月8日、和歌山県生まれ。星林高から青学大に進み、1994年にドラフト2位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。95年には本塁打王、97年には打点王を獲得。2004年からの3年間は巨人に在籍し、07年にソフトバンクへ復帰した。ベストナインとゴールデングラブ賞にともに一塁手と二塁手で計3度。今季プロ19年目で、ここまでの通算成績は2019安打、打率2割7分3厘、411本塁打、1290打点。