日本野球機構(NPB)は14日、これまでの統一球反発係数の検査結果を公表した。2011、12年の計7度の検査では全て、平均値が目標の0・4134を下回ったが、許容範囲として認められている下限の0・4034よりは高かった。ことしの2度はいずれも0・416だった。

 検査は東京都内の日本車両検査協会で行われ、1度の検査で6球場の備品から1ダースずつ抽出した計6ダース(72球)が調べられる。6種類の速度で鉄の壁に球をぶつけ、はね返ってくる速度を計測。そのデータから1ダースごとの反発係数を割り出し、6球場の平均を取る。

 1球ごとに多少の品質のばらつきが出るのは避けられないため、反発係数には公差(許容範囲)が認められおり、統一球では基準値の下限0・4134の上下0・01までが許容範囲となる。個別の数字が下回っても、6球場の平均が公差の中に収まれば問題ないとされる。

 検査対象となる球場は、NPBの担当者が抽出する当日に通告。結果はすぐにコミッショナーに報告するという。