<西武2-1オリックス>◇31日◇西武ドーム

 オリックスが敗れ、1日で借金10に戻った。先発ブランドン・ディクソン投手(28)が粘りの投球も、打線が1得点のみ。

 同点の8回にセットアッパー佐藤達が打たれた。森脇浩司監督(53)は「粘りきれなかったね。ただピッチャーに関しては粘り強く投げて、こういう展開に持ち込んでくれた。佐藤達はしっかり投げてくれている。責めるのは違う」と投手陣を責めることはしなかった。

 接戦に持ち込んだが、勝ちきれなかった。指揮官はやりきれない表情で「微差は大差というように、微差の部分。際どい勝負だけにね。もう少し攻守ともにプレーの精度が高まってこないと僅差のゲームを手に入れることは出来ない」と唇をかんだ。

 ミスも収穫もあった試合。最後は監督自ら「9イニングのなかにたくさん財産がある。生かさない手はないし、生かさなければいけない。ただ負けに関してはやはり悔しい。(悔しくて)適切な言葉が見つからない。明日頑張ります」と話し、西武ドーム特有の長い階段を上がった。