ルーキーだった1年前とは違う。巨人菅野智之投手(24)はオープン戦で好結果を残し、セ・リーグ3連覇を狙うチームの開幕投手に選ばれた。

 東京ドームでの前日練習を終え「気持ちは普段通りではない。任された以上、責任感はいつも以上に感じる」と意気込みを語った。

 フォームを意識するように、遠投や強めのキャッチボールを繰り返した。初の大役を前に「いい緊張感と、早く始まってほしいというわくわく感が心の中にある。それを力に変えられるように」と心境を口にした。

 阪神を迎える伝統の一戦が舞台でも、24歳は冷静さを失っていない。「0点にこだわるより、試合の流れを見て投げることが大事」と話した。

 昨季は内海と並んでチームトップの13勝を挙げ、今季は先発陣を引っ張る役割が求められる。「日本一奪回に向けてチャレンジするのが目標。その原動力となれるように全力で頑張りたい」と自覚十分だった。