<阪神1-8ヤクルト>◇31日◇甲子園

 ヤクルトの2年目谷内(やち)亮太内野手(23)が、初の4安打3打点で先発起用に応えた。2-0の7回には、「どの球種どのコースを狙うとか何も考えず、来たボールに必死に食らい付いて行きました」とがむしゃらにバットを振り抜き、阪神能見からこの日3安打目となる貴重な適時打。9回にも2点適時打を放ち、試合を決定づけた。

 約1カ月ぶりのカード勝ち越しに貢献した谷内だが、「1日1日が勝負。気を抜くことなく目の前のプレーに集中したい」と笑顔は少なめ。それでも、小川淳司監督(56)は「素晴らしい働き。必死にやっているから、ああいう結果を出すと、みんなもうれしいと思う。そういう姿勢は大きいよね」と、ひたむきなプレーを褒めたたえた。