<広島1-3ヤクルト>◇28日◇マツダスタジアム

 広島市の土砂災害で被災した住民や子どもを元気づけようと、広島カープの本拠地マツダスタジアムで28日に行われた対ヤクルト戦に、被災者約300人が招待された。

 今も避難所での生活を続ける安佐南区の北中文子さん(66)は、チケットの受け渡しが始まると同時に訪れ、「今後の生活を思うと不安だが、今日は心待ちにしていた観戦を目いっぱい楽しみたい」と笑顔で話した。

 カープは1-3で敗れたが、8回裏に右翼スタンドへのソロ本塁打で1点を返すと、被災者が占める一塁側は興奮に包まれ大歓声。安佐南区の金広光枝さん(53)は「負けてしまって悔しいけど、久々に大きい声で応援して元気が出てきたみたい」と笑みを浮かべ、球場を後にした。

 被災者の招待は、もみじ銀行(広島市)が企画した。球場で野坂文雄頭取は「避難所のテレビで、大勢の方がカープの試合を見ていると聞いた。少しでも楽しい時間を過ごしてもらいたい」と話した。