西部ガス(福岡市)は27日、硬式野球部を来年4月1日付で創部すると発表した。監督には、元日本通運監督で2009年のアジア選手権やワールドカップ(W杯)などで日本代表の指揮を執った杉本泰彦氏(52)が就任する。

 不況で企業スポーツに逆風が吹く中、注目される動きといえる。副部長の待井弘道理事人事労政部長は「(会社)組織全体の活性化や、スポーツによる地域社会への貢献などを行っていきたい」と狙いを説明。従来の枠組みにとらわれない企業スポーツの在り方を模索するという。

 同社は既に軟式野球部を抱えている。同部からの選手と来春入社の社員13人を含め、創部時点で部員数は18人となる。

 九州では、09年にキヤノンアスリートクラブ九州や鹿児島銀行の、いずれも女子陸上部が発足している。