<広島3-7中日>◇11日◇広島

 中日朝倉が今季2勝目を手にするとともに、広島戦の連勝を6に伸ばした。4回にシーボルに1号2ランを浴びるなど5回1/3を9安打3失点。2回以外は毎回走者を背負ったが、必死に粘った。「野手の人に助けられました。悪いなりにテンポだけ考えて投げました」とかみしめた。

 異例の調整で臨んでいた。前回4日のヤクルト戦は球威、制球ともいまひとつで、2本塁打を浴び敗戦投手となった。雪辱を期し、投球フォームを徹底的に見直した。9日は硬式球より外周が約7センチ大きく、40~50グラム重いソフトボールで練習。平地で25メートルほどの距離をおき、直球、変化球を投げ込んだ。「指のかかりがよくなるんです」。本来の投球を取り戻すため、必死で糸口を探っていた。

 帰り際「つかんだ感じはあるんです。もう少しですね」と話した。エース川上が抹消されたこの日、責任感をにじませていた。