<広島2-5阪神>◇15日◇福井

 あれ?

 久保田は?

 阪神の勝利の方程式が少しややこしくなった。逆転した直後の7回裏に2番手でマウンドに登ったのはお決まりの久保田ではなく、渡辺だった。ピシャリと3人で抑えると、8回ウィリアムス、9回藤川と盤石の布陣がパーフェクト救援でつながった。

 岡田監督

 0-2の時から渡辺を行かすつもりだった。逆転したけどそのままで、その後は点差が開けば江草も考えていた。渡辺の間隔が開いていたし、2人も(勝ち試合で)十分に使える。まだ先は長いし、なるべく連投にならんように使っていかんとな。

 つまりJFKにW(渡辺)とE(江草)が仲間入り。久保田は前日14日に3点差の7回裏に登板し、1失点。対して渡辺は11日横浜戦での1イニング中継ぎから休養十分。久保田が防御率3・76と安定感を欠くこともあり、同1・50の渡辺、そして0・00の江草も積極的に起用する方針にシフトした。

 久保チーフ投手コーチは「適材適所。久保田も結果を出してきているし、復権してもらわないと困る。(抑えの継投は)いろいろな形になる」と補足した。久保田が完全に立ち直るまで、勝利の継投はWE・JFKの中から柔軟に組み合わせていくことになる。【町田達彦】