心はチームカラーの青だ。巨人から交換移籍した真田裕貴投手(24)が13日、遠征先の福岡に“緊急合流”した。当初は週明け16日に横浜市内の球団事務所で会見予定だったが、この日、福岡市内のホテルで会見。チーム立て直しへ投手力強化が急務という事情と、「早く、なじんだ方がいいだろう」という大矢監督の配慮もあった。背番号57に袖を通し、「これから、この色に染まっていきます」と意気込んだ。

 会見後は福岡ヤフードームでの全体練習に参加した。大矢監督、斉藤投手コーチの見守る中、ブルペンで35球。大矢監督は「一通りのことはできている」と、早ければ来週にも1軍昇格の可能性がある。12日は横須賀のファームの練習に参加した。巨人時代の大先輩工藤からは「困ったことがあれば、どんどん聞いてこい」と言われた。「巨人戦?

 そんなに意識はないです。持っている力を出して、逃げ隠れせずに向かっていくだけです」。プロ7年目。若き右腕は新天地で花を開かせる。【古川真弥】