<中日2-7阪神>◇19日◇ナゴヤドーム

 中日の204センチ右腕ネルソン投手(26)が、1回無失点デビューを飾った。5点差の最終回に来日初登板。制球を乱す場面もあったが、最速151キロの直球を武器に、打者5人を1安打に抑えた。

 頭ひとつ大きな体がマウンドに立ってさらに大きくなった。赤星への来日初球は151キロのストライク。1死から葛城に二塁打を浴びた。2死後に関本にストレート四球で一、二塁のピンチを招いたが、最後は鳥谷を遊直に仕留めて切り抜けた。シンでとらえられた強い打球が野手の正面をつく強運にも恵まれた。

 「投げた感じはすごくよかった。こんなに大勢の観客の前で投げられて、とてもうれしかった」。2軍では課題のクイック投法を毎日1時間練習しただけに、初登板でいきなり盗塁もされなかった。「チャンスをもらえるようにどんどん頑張るよ」。自称最速163キロの右腕は大きな体をさらに大きくして胸を張った。【益田一弘】