日本ハムが盤石ローテで鬼門を打破する。10日からの西武戦(西武ドーム)には、前カードの楽天戦と同じ多田野数人投手(28)、武田勝投手(30)、ブライアン・スウィーニー投手(34)が先発予定。昨年から続いたKスタ宮城7連敗を止めたローテで、今季4敗1分けと勝ちがない西武ドームの相性の悪さを断ち切る。

 連日30度超えが続く猛暑。変化球を交えて30球を投げ込んだ多田野は、大粒の汗をしたたらせながらも強気の姿勢を崩さなかった。「暑いのは相手も同じ条件ですからね。自分の投球をするだけです」。今季初の11連戦で首位チーム相手の初戦。弾みをつけるためにも重要な1戦に向け「(五輪で)選手が抜けたといっても、怖い打線なのは一緒。とにかく勝っている状態で次の投手につなぐこと」と気負いはない。

 続く武田勝は、今季西武戦14回1/3イニングに登板して自責点2。「仙台で勝てたし、流れが変わった。次も勝てると思いますよ」と言い切った。投手陣には頭の痛い過酷な日程だが、厚沢投手コーチも「ウチの先発はKO率が低い。きっちりと試合をつくってくれる」と信頼を寄せる。頼れる3本の矢で、首位西武をたたく。