<五輪強化試合:日本代表2-11セ選抜>◇9日◇東京ドーム

 セ選抜の鳥谷が、首位チームの意地を見せた。4回、川上にキバをむいた。栗原が本塁打を放った直後だ。外角速球を強振し、左翼席へ運んだ。打者一巡で巡った同じ回のチャンスでは、今度は田中の速球を痛打。左中間を破る適時打をマークするなど大暴れした。

 「(川上との対決は)逆方向でしたが、ジャストミートしたので、よく飛びました。シーズンに取っておきたかったです」と笑う。自画自賛の一発で存在感を示した。

 12日からは巨人戦に出場するため、再び東京ドームでプレーする。「全日本でやっている人の雰囲気も味わえました。いい投手とたくさん対戦できたのが収穫。良かったと思います」。充実した表情で振り返った。日本代表の新井、矢野がチームを離れているだけに鳥谷の存在は重要。4連敗と失速気味のチームを再び上昇させるためにも、弾みをつける1発になった。