右肩痛で2軍調整中の西武ブラゼルが、パワー全開で復活を印象づけた。12日、西武第2球場でフリー打撃を行い、柵越えを連発。打球がバックスクリーン奥に隣接する室内練習場の2階窓ガラスを直撃するなど、最長飛距離は推定150メートル。片平2軍監督は「早く1軍に行ってもらわないと困る。建物が壊されてボコボコにされる」と“2軍追放”の悲鳴を上げた。

 それほど仕上がりがいい。規格外の打球は、バットから放たれた砲弾のように室内練習場を直撃した。屋根に鈍い音が何度も響き渡り、割れた窓ガラスの破片は室内にいた小野投手コーチの目の前に落ちてきた。近くに駐車していた後藤の車も危なかった。このまま2軍にいては、被害が拡大する恐れがあるからだ。

 死球を受けた影響で1日に出場登録を抹消されていたが、休養十分のブラゼルは「感覚はいいよ。肩にハリはあるけど、痛みは気にならない。早く1軍に戻ってチームを助けたい」。13日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)に「4番・DH」で出場。状態が順調なら、14日にも1軍昇格する可能性が出てきた。チームは9月に入って3カード連続負け越しと優勝を前に足踏み。2軍では手に負えない主砲の復帰は、何よりの朗報になる。