日本シリーズ開幕投手が確実な西武涌井秀章投手(22)が29日、“師弟対決”を歓迎した。巨人の第1戦先発が予想される上原とは、同じ北京五輪メンバー。昨年は、上原が司会進行役を務めたラジオ番組「魁!

 上原塾」にゲスト出演したこともある間柄で「上原塾の塾生なんですよ。1戦目は上原さんがくるんでしょうね」。大舞台での投げ合いを想像しながら、期待に胸を膨らませた。

 第1戦のエース対決。若き22歳は日本シリーズ初出場なら、上原との対戦も初めてだ。「上原さんはボールの質がいい。打線の援護があるのも、投球リズムがいいからでしょう」と打線に及ぼす相乗効果を警戒した。攻撃力が自慢のチーム同士。打線に勢いがつきやすい初戦は、シリーズを占う重要な意味を持つ。

 休日だったこの日、1軍メンバーでただ1人、西武第2球場で汗を流した。CSでは2戦2勝でMVPを獲得。CS突破を決めた日本ハム第5戦では、7回2死までパーフェクト投球の快投をみせた。不本意だったシーズンの分も挽回(ばんかい)し、チームに好調時の勢いを取り戻させた。五輪でも先発した2戦で2勝。大舞台で発揮する勝負強さは、ポストシーズン負けなしの上原にも引けをとらない。

 CS突破時には上原からお祝いメールをもらったが、勝負となれば話は別だ。「ビデオで投球を見た野手陣が打ってくれそうなことを言ってましたからね」。涼しい顔で挑戦状を投げつけた若きエースが、直接対決で“ポストシーズン最強”の称号を奪い取る。【柴田猛夫】