FA権を取得しているソフトバンク柴原洋外野手(34)が、権利を行使せず、残留する方針を固めたことが10日、明らかになった。柴原はシーズン終了後、FA権の行使について態度を保留していたが、この日までに球団と水面下で交渉し、残留する意思を伝えた。地元福岡出身の生え抜き選手だけに、球団は2~3年の複数年契約を提示するもようだ。これでソフトバンクはFA権を保有する全5選手の残留が確定した。

 柴原がソフトバンク残留を決断した。この日までに水面下で複数回の残留交渉を行い、FA権を行使せず、チームに残る意思を伝えたもようだ。柴原はFA権の行使について、シーズン終了直後には態度を保留。関係者には「球団がどれだけ僕を必要としているかを知りたい」と話し、その動向が注目されていた。

 来季、プロ13年目を迎えるベテランが、生涯ホークスを決めた。ソフトバンクのFA権保有選手では多村がシーズン終了前に早々と残留を明言。柴原については、秋山監督が「小久保、松中、柴原というベテランには、来年、頑張ってもらわなきゃいけない」と名指しで期待し、球団も「来季も当然、必要な戦力」(角田球団代表)と来季戦力構想に入れ、全力で残留に努めていた。

 柴原はダイエー時代の04年3月、1度は3年総額4億8000万円(金額推定)の複数年契約を結んでいた。だが、そのオフの契約更改で「1年、1年が勝負」と自ら契約を解除し、単年契約に切り替えていた。その後は王最高顧問の方針もあり「単年契約」主義がチームに浸透。柴原がFA権を取得した06年オフ以降の契約更改交渉では、複数年契約が提示されることはなかった。ただ、竹内COOは「絶対に複数年がダメというわけではない。球団が必要と認める場合には結ぶ」と容認する方針を打ち出した。柴原は地元福岡出身で、生え抜きだけに、2~3年の複数年契約が提示されるもようだ。

 これでソフトバンクはFA権を保有する全5選手の残留が確定。秋山監督初年度となる来季、主力選手のFA流出は阻止できた。