阪神がFA交渉で真弓明信監督(55)に「出馬要請」を検討していることが11日、分かった。今オフのFA市場で先発投手の補強に乗り出す方針。横浜三浦&中日川上ら獲得候補がFA宣言した場合、交渉の席に新監督も同席してもらう考えだ。球団首脳は「交渉のテーブルについてもらう考えはある。相手の心もきっと動くはずだ」と話す。

 要請があった場合、真弓監督自身もテーブル同席に支障はないもようだ。10月27日の就任会見では「(FAで)できれば頼りになる選手を取ってほしい。特に願っているのは、ピッチャーだ」と真っ先に訴えたほど補強を熱望している。前日10日にも「なるだけ手を挙げてほしい」と率直な気持ちを明かした。今オフの補強資金には30億円を用意している。金銭面だけでなく、相手のハートに投げかける準備もできた。