<アジアシリーズ:SK4-3西武>◇13日◇予選リーグ◇東京ドーム

 SK(韓国)が再び日本勢を撃破した。金星根監督(65)の采配がすべて的中。「初戦からエースを投入するべきか2日間迷った」という今季MVPの金広鉉をリーグ戦から最大のライバル西武にぶつけた。

 20歳の若き左腕はシーズンの疲れが残り「ストライクとボールがはっきりしていた」と変化球に頼る苦しい投球。勝ち投手まであと1死で降板したが、昨季のアジアシリーズ中日戦、北京五輪の予選リーグ、準決勝と、これで日本勢相手の先発でチームは4連勝。金監督も「結果的に勝ったから良かった」とキラーぶりを信じて吉と出た。

 あとを継いだ救援3人でノーヒットに抑え、3番に据えた左投手要員の李宰元が2ラン。世界一の普及率を誇るインターネット大国らしく「帆足の投球を動画サイトで検索して研究した」とニンマリした。昨年は決勝での再戦で中日に敗れた金監督は「(選手起用が)いい方、いい方に出た。決勝も使いたい」と今度はエースをブルペン待機させ、悲願のアジア王者に照準を定めた。