【グアム9日(日本時間同日)=久保賢吾】巨人阿部慎之助捕手(29)と坂本勇人内野手(20)が、グアム自主トレをスタートした。気温27度の中、初日から約3時間濃密な練習で、阿部は坂本に熱血指導。坂本はロングティー打撃では、阿部のひざの使い方を参考に下半身の粘りを意識した打法を教わった。阿部直伝“慎”打法で、長打力アップを目指す。

 坂本は阿部の一言一句に耳を傾けた。「左ひざが割れると、力が加わらないんだよ。もっと我慢しなきゃ、(打球は)飛ばない。足には負担がかかるけど、もっと意識しないと」。バットを握る手には自然と力がこもる。“慎打法”を体に染み込ませるために、ロングティー打撃で308スイングと振り込んだ。

 昨季は、外角の変化球に下半身が開き、右方向への凡打が目立った。体勢を崩されずに「いかに我慢できるか」が課題だった。ボールを遠くに飛ばすためにどう力を加えていくか。最高級のヒントをもらった。「阿部さんに教わったことを重点的にやっていきます。とにかく振り込んでいこうと思います」と、習得プランを頭に描いている。

 足の上げ方も変える計画だ。昨年は、高く上げたり振り子にしたりと試行錯誤を繰り返してきたが、今季は「すり足よりちょっと上げたくらいにする予定です」と明かした。

 [2009年1月10日8時43分

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