打撃より守備を磨け!

 巨人原辰徳監督(50)が26日、ドラフト1位ルーキー大田泰示内野手(18=東海大相模)の1軍昇格の条件に「守備力」を挙げた。2月1日から始まる宮崎春季キャンプでは、新任の勝呂2軍内野守備コーチを“大田担当”に任命し、守備の基本からたたき込む。監督自らもノックバットを握り、期待の大物新人を徹底的に鍛えるプランを明かした。

 “千本ノック”では済まないかもしれない。原監督が大田が開幕1軍に上がるための課題として挙げたのは、打撃ではなく守備の強化だった。長嶋終身名誉監督、そして原監督も守った巨人のホットコーナーを任せるには、相応の守備力が必要。5日後に迫った宮崎キャンプでは、ノックの雨あられを降らせるつもりでいる。

 原監督

 打撃については、まったく心配していない。それよりも、プロの練習についていく体力と守備。特に守備面は徹底的に鍛えないといけないと思っている。

 一般的に打撃ばかりが注目されがちだが、高卒ルーキーはまず守備でプロの壁にぶつかる。地道な努力の積み重ねがものを言う守備は、一朝一夕で飛躍的に向上するものではない。昨季、注目された日本ハム中田も打撃よりも守備で苦労し、1軍昇格を果たせなかった。特に打者から一番近い位置にいる三塁手は、プロの打球の速さに戸惑うことが多い。

 そこで、原監督は新任の勝呂2軍内野守備コーチに白羽の矢を立てた。現役時代は守備の名手として知られた同コーチを“大田担当”に任命し「マンツーマンとまでは言わないけど、彼(勝呂コーチ)はそのために来たわけだから。コーチと二人三脚で努力して、必ずいいものを出してくれると思っている」と、期待した。巨人、そして日本代表の監督としてこれまでにない多忙なキャンプとなりそうな原監督も「大田にノック?

 もちろん」と、自らノックバットを握るつもりでいる。

 原監督は母校の後輩にはあえて厳しく接するスタンスを取ってきた。それは大田も例外ではない。守備でも高いレベルを求めるのは当然で、しかも、それは1軍で活躍するための1つのステップにすぎない。「(体力と守備は)プロ野球の世界で上がっていくための第1条件です」。開幕1軍のための練習環境は与えるが、そこから先の保証はない。グラウンドで泥まみれになって、実力と結果で奪い取らなければならない。【広瀬雷太】

 [2009年1月27日8時17分

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