「おかわり」あらためライフル中村?

 西武は26日、宮崎・南郷キャンプを打ち上げた。総括した渡辺監督は成長した中村を「昨年は乱射する散弾銃みたいだったけど、今年はミスショットが少なくなった。1発で仕留めるライフルになった」と独特の言い回しで開幕4番の最有力候補に挙げた。

 4番を狙う昨季リーグ本塁打王の課題は、安定感だった。昨季は46本塁打を放ちながら、三振と打率がワースト。パワーともろさが表裏一体だった。今キャンプでは、実戦で4試合で13打数7安打、4発10打点と大爆発。いずれも4番に座って、打線をけん引する文句なしの結果を出した。破壊力に加え、確実性の増した「ライフル」は絶妙の表現だった。

 右打者が多い打線で、巨人から移籍した清水ら左打者の4番起用も示唆していた渡辺監督は「キャンプを見てたら、中村を使わないわけにはいかない。失礼でしょ」とうなずいた。28日のWBC日本代表戦では4番中村、3番清水をテストする。「いいキャンプでした。ダルビッシュ?

 打てればいいですね」と中村。危険度の増した「ライフル」が、サムライジャパン投手陣に襲いかかる。【柴田猛夫】

 [2009年2月27日8時8分

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