<巨人3-6広島>◇3日◇東京ドーム

 広島が怒とうの猛攻撃で、グライシンガーを一気にKOした。2点を追う4回。打線に火をつけたのは、WBC日本代表の栗原健太内野手(27)だ。4球目を中前にはじき返して出塁すると、シーボルの同点2ランを呼び込んだ。「WBCに行って、準決勝で、負けたら終わりという経験をした。シーズンは長いですけど、そういうので(感情を表して)伝えられたらいいなと思う」と感情をむき出しにした。4回には赤松、東出の連続適時打で昨季の最多勝右腕をマウンドから引きずりおろした。打者9人で6安打を集中し、スコアボードに「5」を刻んだ。

 団結力の勝利だった。試合前練習の開始前。三塁側ベンチ裏の食堂にナインを集め、ブラウン監督は「楽しんで勝つんだ!」と鼓舞。指揮官は「今のメンバーなら、キッカケを作れる、流れを作れる、勢いのある選手の集まりなんだ」と興奮気味にナインをたたえた。【酒井俊作】

 [2009年4月4日10時38分

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