<広島0-4阪神>◇24日◇マツダスタジアム
阪神赤星憲広外野手(33)が現役最多の357盗塁を決め勝利に貢献した。5回の先頭打席で前田健から中前打で出塁すると、関本の初球にすかさずスタート。356個で並んでいた広島石井の目の前で二盗を成功させ、現役盗塁王の頂点に登り詰めた。新球場マツダスタジアムでのチーム初盗塁でもあった。
「まだ石井さんも現役でされてますからね」。競争はこれからも続くだけに感慨に浸ることはなかった。だが「求められているのは走ったり、守ったりすること」とスペシャリストを自負する男にとって、12球団のトップに立ったことは誇りだ。しかもこれで今季リーグ単独1位の7盗塁。何より価値を高めているのは、満身創痍(そうい)の体をおしての出場だ。
この日の試合前アップにも赤星の姿はなかった。その分、痛めている腰や首へのケアの時間に充ててほしいと、遅出を認める首脳陣の配慮だった。だがそれは体が限界ギリギリで戦っていることの裏返し。今季はすでに1試合欠場。だが赤星は言った。「走れなかったら試合に出ない。キツければ自分から(言う)」。二塁への猛烈なスライディングは、爆弾サク裂を恐れない闘魂の塊。打っても2安打と気を吐いた。
5回には赤星が生還し、これまでなかなか取れなかった待望の中押し点が入った。「能見も動じず投げてくれたし、攻撃にもいいリズムができましたね」と、振り返った。【松井清員】
[2009年4月25日12時18分
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