<ソフトバンク1-2ロッテ>◇12日◇福岡ヤフードーム
秋山ホークスがかつての同僚にまたも手痛い1発を食らった。投手戦となったロッテ戦で先発デニス・ホールトン投手(29)が6回表、井口資仁内野手(34)に決勝8号ソロを献上。1回にも先制打を許すなど1人にやられた。これで井口に打率3割9分3厘、3本塁打と打ち込まれており、まさにアレルギー状態に陥った。チームは連勝できず、借金3に戻った。
井口の代名詞とも言える右方向への1発で、ソフトバンクの反攻がまた、くじかれた。同点の6回表。好投していたホールトンの144キロの外角直球が餌食になった。振り切らずに右翼ポール際に運ばれた一打が決勝弾に…。試合終了直後の会見。秋山監督は、かつてチームメートだった男の名を3度も繰り返した。
「ホールトンは井口だけだったな。井口にやられた。ちょっと井口の1発でやられているね」。初回には先制打も浴びていた。まさに1人に敗れた格好。悔しさが倍加するのも、無理はなかった。
これでロッテとは7試合対戦し、1試合も井口をノーヒットに抑え切れていない。投手陣の対井口成績は28打数11安打(打率3割9分3厘)、3本塁打。5年ぶりの日本球界復帰にあたって、古巣ソフトバンクから分析を始めたスラッガーに上を行かれているのが現状だ。
秋山監督も「こっちで成績を収めて向こう(メジャー)に行って、さらに成長した」と井口の印象を語っていたが、この日の1発も、その指摘通り。カウント2-1から外角低めのボールになるスライダーを見逃され、続けて3球ファウルで粘られた後の痛打だった。これには指揮官も「何であそこが打てるんだろうな。厳しいところなのに。絶好調は困るよ、井口くん」と首をひねるしかなかった。
チームは連勝に失敗し、借金完済の目標に向けて一歩後退。それでも「井口アレルギー」克服へ、活路はある。ホールトンが内角攻めした2打席目は遊ゴロに仕留めた。8回表の4打席目は摂津が三振に仕留めた。ルーキー右腕は対井口2打数2奪三振。13日こそ、彫りの深い笑顔をシャットアウトし、秋山ホークスが波に乗る。【松井周治】
[2009年5月13日10時6分
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