<阪神2-3ロッテ>◇26日◇甲子園

 ロッテ・バレンタイン監督の采配が光った。先発小野を5回2失点で降板させ、6回から先発ローテの柱である左腕エース成瀬善久投手(23)を投入した。成瀬のリリーフ登板はプロ6年目で初。「何としても勝たなければいけない試合だったし、成瀬の登板間隔が空いていたので」と勝負に出た。成瀬は2回を無安打無失点に抑え、阪神に傾いた流れを断ち切る大きな一手となった。

 成瀬は20日横浜戦で114球完投してから中5日だった。「前回は球数も少なかったので疲れはなかった。リリーフは北京五輪でやっているので準備はできていた」と落ち着いて対応した。

 交流戦で2度優勝しているバレンタイン監督が練っていた秘策だった。2連戦の交流戦では試合間隔が開くため先発5人でも回せるが、異例の先発7人ローテで臨んでいた。余裕のローテのように見えるが、実は先発陣も状況によって救援に回すスクランブル態勢を敷くための措置だった。

 1試合で複数の先発要員を使うWBCのような短期決戦用兵。先発の余剰人員を中継ぎに固定するチームもあるが、バレンタイン監督は「ほかの先発投手も球数を投げていなければ救援に使います」と先発、中継ぎとフル回転の方針を明かした。連敗が響く交流戦だけに、一戦必勝の継投が功を奏した。【鳥谷越直子】

 [2009年5月27日8時18分

 紙面から]ソーシャルブックマーク