<ロッテ6-3ヤクルト>◇30日◇千葉マリン

 試合をつくれなかった責任を痛感していた。ヤクルト・ユウキ投手(29)は足取り重く車に乗り込んだ。「(好投が)1回だけじゃ鼻くそピッチャーなので、鼻くそを脱出します。次、頑張ります」と、なんとか気持ちを切り替えた。

 反省ばかりだった。初回、ロッテ井口に本塁打された外角速球は「井口さんの強いところにいってしまった」。分かっていながら井口のツボに投げてしまったことを悔やんだ。3回の3失点も「防げる失点だった。失敗した。がっかり。悔しい。マジで」と振り返った。

 23日の日本ハム戦(札幌)を頸椎(けいつい)ねんざで飛ばし、間隔が空いた。オリックス戦力外通告からはい上がった復活登板で5回1失点に抑えた15日の阪神戦以来中14日。調整の難しさを首脳陣も差し引いて判断した。先発の駒不足の中で、高田監督は「次の登板?

 いないんだよ代わりが。チョイスできるなら、今日のような投球だとチャンスないけど。やってもらわないと困る」と、次回の鼻くそ脱出パワーに期待した。

 [2009年5月31日9時36分

 紙面から]ソーシャルブックマーク