<楽天3-2阪神>◇2日◇Kスタ宮城
真弓阪神が今季最多の借金8を背負った。楽天に8安打2得点に抑えられ、1分けをはさんで今季5度目の3連敗で、交流戦最下位に沈んだ。アニキが2試合連続で盗塁に成功するなど、チームは前へ進もうとしたが、どうしても打線がつながらなかった。6月も悔しい黒星発進。3日は開幕7連勝中のマー君の先発が濃厚だが、もう開き直って戦うしかない。
何とかしたい気持ちが、41歳のベテランにスタートを切らせた。7回。1死一塁から投ゴロで併殺を免れて一塁に残った阪神金本知憲外野手は、新井の2球目に二塁盗塁を試みた。二遊間がベースカバーに入れないほど意表を突いたスチールは楽々成功。だが新井が打たされたような二ゴロに倒れ、同点機はついえた。
最年長ベテランの突撃が、珍しくなくなった。5月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)に続く、2戦連続の今季3盗塁目。金本自身の2戦連続盗塁は3番を打っていた03年6月以来、6年ぶりのこと(04年4月には1試合2盗塁がある)。35歳シーズンと同じ動きを、4番にいながらにして強いられるところに、チームの苦境が現れている。
先頭打者の出塁、金本の盗塁をものにできなかった7回だけではない。1回の2死三塁、2回は1死一、二塁などチャンスは次々と訪れた。
「出ないねえ、1本が。ラズナーはイメージよりやっかいなボールがあった。カットボールか。左打者があっていなかったな」
真弓監督は唇をとがらせた。3月11日のオープン戦では5回途中にKOした楽天の助っ人右腕を、攻略できなかった。オープン戦では桜井がソロ本塁打を放っていたが、この日は偵察要員を使ってまで右翼に葛城を先発起用した。葛城は2安打しながら、肝心の3回2死満塁では見逃しで3球三振に倒れてしまった。葛城の得点圏打率はチーム唯一の4割台を誇ってながら、皮肉な結果だった。
果敢な盗塁をみせた金本も1回、3回と連続三振。5回の先頭打者では三塁カメラマン席へのフライを中村紀にもぎ取られた。東北福祉大時代に青春を過ごした仙台では、05年から4年連続本塁打をマークしている。第2の故郷で、得点力不足にもがいている姿だけを残すわけにはいかない。
「今日のような投手だと開き直れず、チャンスを作っては考えてしまう。逆に明日の投手の方が開き直っていくしかない。気持ちでいってほしい」
3日は開幕から無傷の7連勝の楽天田中が立ちはだかる。真弓監督はナインの反発心を頼った。この日の1敗で交流戦の12球団最下位に転落、借金が今季最大の8にふくらんだ。どん底で、マー君を打つしかない。
[2009年6月3日11時3分
紙面から]ソーシャルブックマーク




