阪神の坂井信也オーナー(61)がシーズン中のコーチ陣の見直しを球団に提案する考えがあることが18日、明らかになった。首位巨人とは13・5ゲーム差に開き、低迷するチームの打開策として、コーチの入れ替えや配置転換が行われる可能性がある。坂井オーナーは「コーチに問題があるのかないのか、1度聞いてみたいと思う」と話した。

 すでに戦力整備を怠ったフロントの責任としているが、チーム打率2割4分4厘でリーグ4位。防御率は3点台前半だが、機能していない状態。走塁や守備のミスも多く、坂井オーナーは「打てていないのはハッキリしている。投手陣もまとまっているのか」と指摘した。

 さらに上位との差が開くことになれば、本格的な見直し作業に入ることは必至。最下位のオリックスが宮内オーナーの強権発動でコーチ人事に着手した。前日17日の阪急阪神ホールディングス株主総会で球団運営に株主から不満が出たように、ファンの期待に応える義務がある。コーチ人事のテコ入れという流れも十分にあり得る。

 [2009年6月19日7時44分

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