<巨人2-0横浜>◇9日◇東京ドーム

 55歳の誕生日を横浜田代富雄監督代行は白星で飾れなかった。2点差の最終回に2死満塁まで追い込んだが、代打の呉本が空振り三振で完封負け。それでも指揮官は「もう一押しだね。借金しているチームだから大きなことは言えないけど、首位の巨人相手に接戦に持ち込めたのは(やり方を)間違ってない。選手たちも手ごたえを感じてると思う」と前向きだった。

 粘りが出てきたことに違いはない。7日の同戦では2点差を8回裏に逆転し先勝。前日8日も9回表に同点に追いつく善戦を続けている。だが勝たなければ借金は減らない。田代監督代行も「誕生日は関係なく毎試合毎試合、借金を返していきたい。白星をつけていきたい」と十分自覚していた。何日遅れでも何カ月遅れでも、借金を返し続けることがナインからの最高のプレゼントになる。

 [2009年7月10日8時33分

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