阪神坂井信也オーナー(61=電鉄本社社長)が13日、南信男球団社長が提唱した、チームの改革路線への転換を承認した。クライマックスシリーズ進出への浮上に望みを託しながら、若手起用など来季以降を見据えた方策をとることに理解を示した。2敗1分けに終わった巨人3連戦(10~12日)の結果にショックを受け、チーム強化の必要性を痛感。自力優勝の可能性が消滅した阪神は、南球団社長が22日の前半戦終了後に真弓明信監督(56)と会談し、今後の方向性の討議に入る。
本腰を入れたチーム再建に坂井オーナーがGOサインを出した。12日の巨人戦に敗れて、自力優勝の可能性が消滅。首位巨人と17ゲームがつき、クライマックス圏内の3位中日とも11ゲーム差となった。この結果を見て、今季の反攻をあきらめたわけではないが、将来を見据えた改革に理解を示した。
「球団社長と監督が話し合うことは理解できる。オールスターはその意味では区切り。最低限、クライマックスシリーズは目指さなアカンのやけど、来季のことも頭の片隅に置いた戦いになっていくのだろう」
12日夜に南球団社長が、真弓監督と会談する意向を明かした。同社長はこの日、「1つの節目ではある。突っ込んだ話はする」と明言。その上で「ファンがいる以上、勝負を度外視することはできない。ただどこかの時点で来季を見据えた方針のもとで若手を使ってほしい気持ちはある。まだ先になると思うが…」とフロントの方針としてシーズン後半戦での若手登用などチーム改革を進める考えを表明していた。
坂井オーナーは、まだ今季の逆転優勝やプレーオフ進出の可能性が残っていることから、言葉を選びながらも目先の補強などに頼らない真のチーム強化を願った。
「1つはこの巨人3連戦でかなりの差を感じた。走塁や守備など、わずかな差が根深いのかなと感じた。時間がかかるかもしれない。シビアな受け止め方をしないといけない。巨人のように若い人の力を、試すというより勢いをつけるために登用する手もある」
越智や山口の力投、鈴木の好走塁や加治前の好守備などを目の当たりにして、今の阪神に必要なものを再認識した格好だ。チームが勝負をかけるオールスターまでの9連戦中にも、定例のオーナー報告会を開いて球団フロントの意思統一を図る。その上で、今季中の改革断行を後押しする考えだ。
[2009年7月14日11時57分
紙面から]ソーシャルブックマーク




