<横浜2-6巨人>◇22日◇長野
巨人が祝砲4発で前半戦最後を締めた。22日の横浜戦で、小笠原道大内野手(35)が1回に22号先制ソロ、8回にはダメ押し2ランの2発をたたき込んだ。2回には亀井義行外野手(26)が11号ソロ、阿部慎之助捕手(30)が12号ソロを運んだ。原辰徳監督の51歳のバースデーを最高の形で飾った。巨人は89年以来の高勝率で後半戦へ折り返す。24日、25日のオールスターを挟んで、後半戦は両リーグともに28日スタートする。
一番欲しかった誕生日プレゼントを手にすることができた。02年の就任以来、原監督はバースデーゲームで2戦2敗。三度目の正直でようやく白星を挙げ「この上ないプレゼントになりました」と、ほおを緩めた。得意の1発攻勢で最下位横浜を力でねじ伏せ「それぞれが狙い球を絞って、効果的な長打が出ましたね」と満足そうに振り返った。
計4本の“祝砲”を打ち上げたのは、原監督と苦楽をともにしたWBC戦士たちだった。初回、主砲小笠原が左越えに22号ソロをたたき込んで、1点を先制。2回には5番に定着した亀井、そして腰痛から復帰2試合目の阿部が、右越えにソロ本塁打を放って中押しした。8回には再び小笠原がダメ押しの23号2ランを左翼席へ運んだ。
小笠原は「監督(に必要なもの)はホームランよりも勝利ですからね。チームが勝てたことが一番」と喜んだ。前半戦の全85試合に出場したのは小笠原とラミレスの2人。大きな故障も極端なスランプもなく、最善の準備をしてグラウンドに立ち続ける主砲に、原監督は「(小笠原とラミレスの2人は)まさに両輪ですね。小笠原はいい形で前半戦を締めくくってくれた。後半戦もチームを引っ張っていってくれるでしょう」と揺るがぬ信頼を口にした。
今季の巨人の強さを象徴するような勝利でもあった。欠場の坂本の代役で遊撃を守った古城が、7回に適時打を放つなど2安打の活躍。投げては育成出身のオビスポが、来日初完投で無傷の3勝目を挙げた。原監督は「新しい力、若い力が成長し、レギュラーと高いレベルで争えるようになった。戦力の幅という点で手応えを感じている」と、うなずいた。
7つも引き分けがありながら貯金22を蓄えて50勝に到達し、2・5ゲーム差を守って首位折り返し。まさに最高の誕生日になった。原監督は「今日は世界中が注目している皆既日食があった。そういう日であったことも含めて2009年の誕生日は印象に残るものになると思います」。長野に滞在したのはわずか8時間。体力的にはきつい“日帰り遠征”だったが、帰りの車に乗り込む足取りは誰よりも軽やかだった。【広瀬雷太】
[2009年7月23日8時36分
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