巨人が28日からの中日との3連戦の初戦に、ウィルフィン・オビスポ投手(24)を先発で起用する可能性が23日、急浮上した。登録抹消中のゴンザレス、グライシンガーが1軍に再登録される後半戦は外国人枠の関係で、2軍降格が既定路線だったが、先発で3戦3勝と抜群の安定感を誇る右腕に、初戦のマウンドを託す可能性が出てきた。インステップに踏み出す独特な投球フォームは、井端、ブランコ、和田ら右打者には脅威。今季の登板は1度だけと対戦データも少なく、優位に立つ。

 外国人枠を有効活用するための戦略だ。初戦の先発候補だったゴンザレスは、24日の球宴に先発予定。登板間隔を考慮し、2戦目以降の先発が予想される。ゴンザレスを登録すれば、オビスポ、クルーンと外国人投手は3人。同時に4人登録することはできないが、オビスポを中日戦登板後に抹消すれば、対阪神6連勝中と虎キラーのグライシンガーを2カード目の阪神戦で先発させることが可能になる。相性を考慮した上で、好調な助っ人3投手を先発起用できる。

 2・5差で迎える中日との3連戦。伊原ヘッドコーチは「今1番強いところだからね」と警戒感を強めるが、相性、外国人枠、状態の“3カ条ローテ”で、再び中日を引き離す。

 [2009年7月24日9時8分

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