<広島4-0中日>◇20日◇マツダスタジアム
悠ちゃんで大型連敗ストップ!
広島斉藤悠葵投手(22)が6回無失点の好投を見せ、今季7勝目を挙げた。最速145キロをマークし、要所でチェンジアップを決めて強敵のブランコも切った。球団記録だった対中日戦の連敗を「13」で止め、自身はセ・リーグ全球団から白星をつかんだ。フィリップスとマクレーンのアベック弾が飛び出すなど、ストレスを吹き飛ばす快勝。一気に上昇気流に乗りたいところだ。
序盤から飛ばしに飛ばした。球威が違う。変化球の精度も高い。斉藤が、若さあふれる投球術でオレ竜打線に挑んだ。2回。先頭ブランコと向き合っても、逃げない。内角を攻め、キレのある速球で一飛に打ち取った。圧巻は4回だった。チェンジアップを5球すべて外角低めに集め、空を切らせた。これまで5打数3安打と打たれていた強打者封じがポイントになった。
斉藤
ブランコも調子がいい感じではなかった。ボール球を振ってくれましたから。ストレートがキレていたし、いいところでチェンジアップが決まった。
6回を投げて、今季自己最多の109球で無失点の好投を見せた。「もう1回投げられたけど、球数もありますから」と余裕の表情すら浮かべた。先発ローテーションでフル回転するのは今年が初めて。若きサウスポーを支えるのは、豊富な練習量だ。登板当日でもダッシュ、チューブトレーニング、体幹強化など、他の先発投手と比べても、多くのメニューを消化する。
ゆとりがあったジーンズの太もも幅は、ジャストフィットするようになった。「よく体が大きくなったなと言われるんです。ちょうどいい感じで、ピチッとするようになりました」。シーズン中に体重は4キロアップ。細身のイメージだが、1年間戦い抜くための屈強な下半身を備えつつある。
チームは対中日戦で球団ワースト記録の13連敗中だった。5月5日以来勝ちがなかった。「そんなに意識はしなかった。逆に負けてもいいやってくらいで。開き直りです」。斉藤の闘志がナインに火をつけた。野手は好守を連発。横山、シュルツ、永川の継投リレーもズバッと決まった。今季7勝目を飾り、セ・リーグ全5球団から勝利を挙げた。
09年のイニング数も104回1/3に積み上げ、再び規定投球回数に乗せた。2ケタ勝利の野望もある。「残り少ないので、試合をつくることを考えたい。次回も、こういう投球をしたい」。チームの浮上のため、自身のステータス向上のため、ひたすら左腕を振るう。【酒井俊作】
[2009年8月21日11時18分
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