<横浜3-9阪神>◇26日◇横浜
阪神ファンからの「ブラゼル・コール」がやむことはなかった。クレイグ・ブラゼル内野手(29)が誇らしげに右腕を掲げ、大声援に応えた。
1点を追う5回の第2打席。先頭で打席に入ると、横浜ウォーランドから12号ソロをバックスクリーンへ。さらに打者一巡し、1死一、二塁で回ってきた3打席目には、2番手高崎の甘く入ってきたスライダーを見逃さず、今度は右中間席へ運び去った。「どうにか流れを変えたかった。よく入ってくれたよ」。13号3ランでこのイニング9点目を奪い、試合を決めた。
同点ソロを打った直後、ラニー夫人から1通の携帯メールが届いていた。中身は待望の第1子誕生の知らせ。写真付きのメールで、わが子と“初対面”した。体重約2460グラム、身長約47センチの男の子。立ち会えなかったが、母子共に健康との知らせを受け、意気に感じずにはいられなかった。「父親になったら誰もがそう思うんだろうけど、本当に最高の気分になって、涙が出たよ」。
ブラ砲が点火した猛攻撃。スコアボードには「9」の数字が点灯。全員攻撃の1イニング9得点は07年6月のロッテ戦(千葉)9回表以来。「よく点が入ったね。そこまで点を取られていなかったのが取られて…。ゲームが動き始めたところ。そこでブラゼルのホームランがきっかけになったね」と、真弓監督は「号砲」を感じ取っていた。赤星が左前、鳥谷が中前に連続適時打。金本の四球を挟んで新井が中前に抜ける2点適時打と、ブラゼルの1本目から2本目まで、犠飛と四球を挟んでエンドレスの8打数連続安打。ホームベースを合計9度踏みつけた。
2年前も負ければ借金10の瀬戸際だったが、チームが息を吹き返した。6・5ゲーム差と接近した3位ヤクルトをひたすら追いかける。
[2009年8月27日7時46分
紙面から]ソーシャルブックマーク



